株式会社アルファヴィル一級建築士事務所

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 京都は従来、短冊状の敷地に町家が軒を並べる平面的高密度である一方、低層建物が並ぶ断面的低密度であるため、通り庭や坪庭といった外部空間を平面的に配置することで、豊かな住空間を確保してきた。しかし現在、平面的高密度は変わらない中、断面的には中・高層建物が求められるようになり、住宅にも街の特質を活かしながら、新しい状況に有効な外部空間の取り入れ方を工夫しなくてはならない。
 パティオ、テラス、光庭といったアクティブな家族が必要とする外部空間を、ブーリアン演算のように住宅から立体的に削り取り、この削り取ったところを中心に展開する生活を考えた。削り取りの補助線を、敷地に対角に都市グリッドに対して傾いた軸として導入することで、室内から妻壁ごしに街へと視線が広がり、賑やかな寺町通りへと光や風が通り抜ける。立体的に配置された坪庭である。人や視線や自然を通過させるために、傾いた軸上には耐力壁ではなく、片がけブレースを1階から3階まで連続させた。これらの外部空間はそれぞれが多角形のプリズムのように働いて、細長い住宅の中に暮らす人に、奥深かったり、空へ抜けたり、街をはすかいに見おろしたり、四方八方へ広がる空間を感じさせ、京都を新しい表情で切り取っている

主な用途:住居
構造構法:従来軸組工法
敷地面積:122.09㎡
建築面積:92.66㎡
延床面積:218.95㎡

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