株式会社アルファヴィル一級建築士事務所

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24mm plywood house

祖父の絵が飾られ、犬や魚と暮らす一人暮らしの女性の家。敷地全体に建てられた切妻型の住宅は、1階2面、2階2面の計4面の内壁を用いて9つのグリッドに分割されている。一つ一つの格子は非常に小さいですが、内壁は屏風のようにうねる厚さ24mmの合板で構成されており、家具のスケールに近く、身体になじむ壁となっています。内壁を十字に組み合わせることで、木造外壁をモノコック構造で支える構造補強の役割も果たします。

波打つ壁の間の吹き抜けの端にある大きな窓を開けてテラスに座ると、街角のカフェでお茶を飲んでいるような、空と道とのつながりを感じられます。薄くて重い素材である合板を折り板状にすることで、カーテンよりも空気を隔て、間仕切り壁よりも薄く、二つの空間を繋ぎます。とても小さな家ですが、食事や睡眠など家で過ごすさまざまな時間をごちゃごちゃにせずに一緒に暮らしながらも、少し動かすだけで違った雰囲気を楽しめる、そんな小宇宙を目指しました。場所から場所へと少しずつ。

小さな家ですが、内壁の起伏により内部表面積を最大限に確保し、多くの絵画や美術品を展示することが可能です。角地という文脈から、時にはギャラリーとして都市に開放されるこの空間は、都市の遺伝子とも言える。

24mm合板の家
用途:住居、ギャラリー
敷地: 京都
敷地面積:  59.24 ㎡
建築面積:  31.39 ㎡
延床面積: 46.317 ㎡
建物規模: 2階建て
構造システム: 木造
構造設計: 1050アーキテクト
竣工: 2020年
フォトクレジット: 矢野俊之

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