2008-03-19 NEWS NEWS (PAST)

パルテノン神殿


昔に撮ったアテネのパルテノン神殿です.
ルイスカーン氏はもっと洗練されていないものが良いと

ルイス・カーン建築論集 (SDライブラリー)
ルイス・I. カーン,Louis I. Kahn

言っていましたがこれもパルテノンの立地やプロポーションの良さを前提としていたのではないでしょうか.

例えば、この本には
ル・コルビュジエとはだれか
ル・コルビュジエとはだれか
磯崎 新

「西欧の全建築史を貫く「建築」という概念の基幹をなすもの」がアクロポリスにあると書いています.

建築を設計する人間の、いい意味でも、そして悪い意味でも聖地の一つとなっていることは確かでしょう.

そこで思い出すのが

やがて哀しき外国語
やがて哀しき外国語
村上 春樹

のエッセイの中でBMWの会長が、自社のデザインをギリシャ・ローマに始まる美学?に裏打ちされていて、なかなかまねできるようなものではないというようなことを読んだ気がします.

確かに欧州車のデザインや機械にたいする哲学はよくわかりますが、古典的な操作が現代にダイレクトに効いているのでしょうか?

はたして現在の我々に有効なデザインとはどういったものでしょうか、
試行錯誤を続けていきたいと思います.