株式会社アルファヴィル一級建築士事務所

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Kyoto
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House
2

耐力壁計算を前提とした現在の木造システムは、うなぎの寝床といわれる京都の細長い敷地になじみにくい。最低限の採光・通風・アプローチがとれる程度にまで敷地の幅が細分化されている一方で、現在、間口方向を開放するには鉄骨造あるいは特殊な木造ラーメン構造とするしかない。
そこで木造を採用して構造体と間仕切り壁を一体化させ、ブレースを1階から3階までの建物の骨格全体につっぱる2本の材にまで還元した。この2本のブレースは又、各階のスラブ端の梁を支える柱でもあり、ブレースの3次元空間内での動きが、スラブ端部の平面方向の動きに反映される。
南北端の開口、南北でスキップするスラブ、階段スラブと2本のブレース柱のみで構成された空間は、床と柱を空間の要素とする木造を継承、発展したものである。グリッドを分割した短冊状の敷地形状がこれからも生き続けるであろう京都における、木造版ドミノのようなプロトタイプの提案である。

住宅
京都
敷地面積 : 52.93 ㎡
建物面積 : 30.00 ㎡
総床面積 : 84.86 ㎡
建物規模 : 3階建て
構造システム :木材
構造エンジニア : 萬田 隆(萬田 隆 構造設計)
完成 : 2014
フォトクレジット : 杉野圭

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