Dig In The Sky

 大阪の都市住宅である.
全体が地面からはえたチューブの形状となるが、さらにそれぞで三つのヴィリュームがチューブ状のヴォリュームによって接続されている.あるチューブは立体(階段)的につながり、あるものは斜めに連結されている.結果として出来上がる空間は幾重にもループが描けるような居住空間となる.かつての使用者の関係性がツリー構造だとすれば、ここで可能となる関係はセミ・ラティス的にかつ三次元的な多様性を生み出し、空間としてもはたまた生活としても新しい構造が手に入るであろう.
 環状の混成体は隣地の視線をやわらげながら、ピロティに影を落とす.つながりつつも隔離された適切な距離・場所を見つけ出せるような都市の裏路地のような空間を空中に浮かぶチューブによって獲得できないかと考えている.


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